「だから言ったでしょ?ファール博士の……」 「下手な嘘はつくもんじゃない」 そう。 父上はいつもお見通し。 私は暫く黙っていた。 「その本と関係があるんじゃないか?」 父上はそう言って部屋を出ようとした。 「お前も16だ。 女王になる資格を持たなければならない。」 ドアノブを持ち、父上は話し始めた。 *