マンガとアニメの話

このインドの叙事詩「ラーマーヤナ」、
インドラの矢というのがそこに出て
くるとさっき言いましたが、

実は「シータ」というお姫様も出て
くるんです。

「ラーマーヤナ」という物語は、神が
生まれ変わったラーマという王子が、
さらわれた妻のシータを助けるために
魔族と戦争する話なんですけど、

「ラピュタ」の中でムスカが「ラーマー
ヤナ」という言葉を言っていましたから、
「ラピュタ」のヒロインがシータという
名前なのは、偶然ではないと思います。

宮崎監督は、「ラーマーヤナ」のシータ
から名前を取ったということですね。

ところが、主人公の「パズー」のネー
ミングの由来がよく分からない。

パズーがいる国は19世紀イギリスが
モデルらしいんですが(というか、
少なくともパズーが住んでいる鉱山町の
モデルはイギリスの町です)

パズーという名前はイギリス人ぽくない
気がするし・・

「パズズ」(または「パズス」)という
魔神は、メソポタミアにいるんですけど
ね。

この神は「ドラクエ2」とか「ゴッド
サイダー」「ネクロスの要塞」とかに
出てくるんですけど、「パズー」と関係
あるのかと言われれば、ちょっと自信
ないですね。

神話のシータと「ラピュタ」のシータは、
「さらわれるヒロイン」という関連性が
ありますが、

熱病の魔神のパズズとパズーは関連性
ないもの。