神様に背いた二人

気が付くと、アタシはマリオの部屋にいた。


酔い潰れたアタシを運んでくれたらしい。


少し休んだお陰でお酒も抜けてきた。


ふと見ると、マリオはソファに座り、何やら電話をしている。


内容を聞いていると、女の人と話しているみたいだ。


「…うん。わかった。明日は空いてるから。そっちに行くよ。」


電話の内容を聞いていて、節操のない男…と思っていたが、アタシは今日、マリオに救われた。


そのコトは事実。


マリオは電話を切ると、寝たふりを決めこんでいるアタシに軽くキスをした。


体がビクッとなるアタシ。

それを見てマリオは、


「やっぱり起きてたー。」


悪戯っぽく笑うマリオ。

アタシは疑問に思ってるコトを素直に聞いた。