「ほ〜、それで、帰ってきたと??」


「うん」




昼休み、私は友達の愛ちゃんに昨日の話をした。





「やめときな、そんなわけわかんない奴」


「わけわかんない奴って」


凌は一生懸命楽しませようとしてくれたのは分かるんだけどな。





「歩くたびに女に言い寄られる男でしょ?男子校なのに、女友達が多いなんておかしいじゃん。
それとも、何?そいつ、すっごいイケメンなの?」


「イケメンっていうほどイケメンではないけどさ」


「……あんたの好きな顔なんでしょ」

愛ちゃんは意地悪く口角を上げた。




「……まぁ」

というかあの人にそっくりなわけで、好きな顔っって言われちゃ、そうなんだけど。





「プリクラ撮ったんでしょ?見せて♪」

愛ちゃんに昨日撮ったプリクラを見せる。