・・・段々複雑になってきた・・・。



「麗奈・・・覚悟で~きた?」



なんて言ってるけど


いやだ・・・・。


誰かの事を包んだ腕で、


誰かを優しく振れた手で


私に触らないで。



「・・・いや・・・」


「え・・・・?」


「私のこと好きじゃないくせに何言ってるのよ!!!」


「は???ちょ、どうしたの・・・」



涙が出てきた。


私は知らない。


橘君の彼女だった人なんて知らない。


その人との思い出も知らない。


だからいやなの。


だから涙が出てくるの。



「・・・誰かのこと触った手で私に触らないでっ!!!」