「・・・んぱい・・先輩・・・」


「んん・・・・」



あれ・・・いつのまに駅のホームにいるの・・・?


あれッ!?学校は!?


私と橘君は、駅のホームのイスに座っていた。



「まだ、間に合いますよ。先輩寝顔可愛すぎて。おんぶして降ろしました」


「ごめん・・・ありがとう」


「行きましょう?あと10分くらいあるし、学校目の前なんで、楽勝♪」


「そー・・・・だね。うん」



寝顔可愛いなんて・・・


言葉一つ一つにドキドキしてしまう。


年下じゃないみたいだな・・・・。


橘君は、私の手をずっと握っていてくれた。


私が心地よく眠れてたのはこれのお陰かぁ・・・。


感謝だな・・・。ていうか嬉しいかも・・・。



「先輩ッ」


「ん?」


「麗奈って呼んでいいですか・・・?二人っきりの時は」


「えッッ・・・・」



そそそ・・・そん・・・・心の準備がッ・・・。


名前呼ばれるのも緊張ッ・・・・。



「いい・・・・よ」


「本当ですかッ!じゃあ・・・麗奈、バイバイ♪」


「あ、うん。バイバイ」



いつの間にか校門まで来ていた。


橘君は、ここからダッシュで体育館の方へ向かった。


何かあったのかな?


私はさほど気にせず、そのまま下駄箱に向かった。