「しゅうじ……」

誰だ……俺を呼ぶ声……

「しゅうじ…おきて……」




朝美……?




「しゅうじ……おきて……」




違う……この声は………




「起きて…修司」


ハッ!!


美穂!?




目を開けたら

美穂が「やっと気が付いた。」

昔、何度も起こされた時に見ていた時と、同じ顔で


俺を見つめていた…。



「美穂…どうして…?ここは…?俺………」


待てよ…確か、俺…さっき…


「修司、さっき、朝美ちゃんを助けようとして、車に跳ねられたのよ。」


「えっ!?俺…じゃあ…」



「大丈夫、死んでないから。」



「ふう……良かった……って、じゃあ、どうして、お前、ここにいるんだ?

俺、どうなっているんだ……?」




「大丈夫…心配しないで、ちょっと、ビックリして、こっちに来ちゃっただけだから、戻りたいって、強く思えば、戻れるよ」



「そうか……良かった……」