唇を離して 朝美の髪を撫で… 「もう、こんな時間だ…そろそろ、帰った方がいい。送るよ」 「うん。分かった。」 朝美は…何も言わない。 真っ暗闇の静かな夜道 手を繋ぎながら、朝美の家まで一緒に歩くこの時間は いつも、切ない気持ちになる。 正直…帰したくない。 けど…一緒にいても、何もできない…。 朝美には、凄く、申し訳なく思っていた… ずっと ずっと… そう思っている