リビングのソファーに座って、私はソワソワしていたけど


話を聞いた澄人は、思ったよりも落ち着いていた。



「そっかぁ、うん。俺は嬉しいよ!出来てたらね。」


「澄人・・・・・・」


「歌乃・・・。順序が逆になってごめんな。でもまず、出来てるかどうか、しっかり確認してみよう。考えるのは、それからだよ。」


「・・・うん。」


「俺も一緒に行くから。歌乃を不安にさせるようなことはしないよ。」



私は頷いた。



澄人がついてると思えば、不安や焦りなんて、なくなってしまうようだった。




───────────・・・

それからすぐに産婦人科に行って、検査をしてもらった。



落ち着かない待合室。



「矢野川さ〜ん。」



呼ばれて、先生に言われた一言は






「妊娠はしていませんね。」