数分後───────・・・・・・


ピンポーン



静かな部屋にインターホンの音が響く。



今度は誰だろう?



ボーッとする頭で考えながらドアを開けると



そこには会いたかった人がいた。




「澄人・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・あぁ・・・」




走ってきたのか、息切れしていた。



「悪い。声聞いてたら、また会いたくなって・・・って、おま・・・どうした?」


「ふ〜〜〜〜〜!!」



澄人の顔を見たら、さっきの不安がなくなった気がしてホッとして涙が出てきた。



「澄人〜〜〜〜!!!」



あたしがギュ〜ッと抱きつくと、澄人はえっ?えっ?と慌てていた。



「歌乃、とりあえず、中に入れてくれない?それから話し聞くからさ。」


「ぅ、うん・・・」





部屋に入るとあたし達は並んでソファーに座った。



「歌乃、ここ来て。」


「・・・・・・ん。」



そう言われてあたしは澄人の足の間に座った。



後ろから澄人が抱き締めてくれて温っかくて眠たくなってくる。



「どうした、歌乃。」



でもさっきあったことを話さなくちゃだめだよね。



隠し事はなしって決めたんだから!



「あのね、さっき、女の人が来たの。」


「女の人?」


「うん。だけど知らない人だったから、どちら様ですかって聞いたの。」


「うん。」















「・・・・・・・・・そしたら、澄人さんの恋人です・・・って。」