何だか無性に会いたくなって、俺は家を飛び出した。



車に乗り込み、歌乃の待つマンションに急ぐ。



信号を待つ時間がいつも以上に長く感じた──────







ピンポーン!



歌乃のマンションに着き、走ってきて荒くなった息遣いを押さえようと深呼吸し、インターホンを鳴らした。




ガチャ・・・



「澄人・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・・あぁ・・」