現代アリス∞

その事態だけは回避しなければ…

やっぱりここは私が囮になるしかないか

私は覚悟をきめてシロネコの袖を引いた。
シロネコはいったん袖の方を見てそのまま視線を私に向けてきた。

「どうしたの…アリス?」

ヒカルを見る冷たい眼差しから一転シロネコの目は優しいものへと変わる。
とても同じ人間の物とは思えないその表情に私は少し戸惑った。