私達は携帯電話の光と窓から差し込む月の光りだけを頼りに教室を出て旧校舎を目指す。
初めて会った時は彼がこんなにも頼もしい人だとは思いもしなかった。
今の私にはこの人しか頼れる人がいないからそんな錯覚を起こしているだけなのかもしれない
ついでに
今この学校の中にいるのは私とヒカルだけのはずなのに沢山の人の気配がするのもきっと錯覚
再び肩が震える
大丈夫、大丈夫、大丈夫
何も無い
誰もいない
幽霊なんているはずないんだから!
ガタンッ
一瞬心臓が止まった
実際止まったわけでは無いのだろうがそんな気分だった
切れそうな息を押し殺して辺りを伺う
私はいっそう強くヒカルの手を握った。
「何か音したな」
音が鳴ったのは一瞬の事だったのでどこから聞こえたのは解らなかった。
「誰かいるのかもしれない・・・いそごう」
何故そこまでポジティブな考えが出来るのか解らない
普通このシュチュエーションで何か物音ときたら・・・
『幽霊』でしょ?
「ふっ」
突然ヒカルは鼻で笑う
「何よ」
私はヒカルをギッと睨み言った
「幽霊とかいるわけないじゃん」
「・・・・・・っ!!」
こいつ・・・っ
先ほど少しでも頼りになると思った事を深く後悔した
「失礼な」
また
失礼なのはどっちだ
故意で無いからと言って全て許されると思ったら大間違い。
怖いのがなんだ
私はヒカルの手を振り払い走った
「ちょっ・・・アリス!?一人で行ったら猫がっ」
遠くヒカルが何か言ってるのが聞こえたがそんなのどうだっていい。
ヒカルと一緒だと考えている事が全て筒抜けになってしまう
それに比べれば今のこの状況の方が幾分ま・・・し・・・?
気が付けばもうヒカルの声も聞こえなければその姿もそこには無かった。
なんだか急に心細さがこみ上げててくる。
なんで私いきなりあんな事しちゃったんだろお~
後悔しても悔やみきれない
まあ・・・こんな所でいつまでも突っ立ってても仕方ないし、とりあえずヒカルの所へ戻ろう。
そう思い私は身を翻して歩き出そうとしたが・・・
カタン、カタン
初めて会った時は彼がこんなにも頼もしい人だとは思いもしなかった。
今の私にはこの人しか頼れる人がいないからそんな錯覚を起こしているだけなのかもしれない
ついでに
今この学校の中にいるのは私とヒカルだけのはずなのに沢山の人の気配がするのもきっと錯覚
再び肩が震える
大丈夫、大丈夫、大丈夫
何も無い
誰もいない
幽霊なんているはずないんだから!
ガタンッ
一瞬心臓が止まった
実際止まったわけでは無いのだろうがそんな気分だった
切れそうな息を押し殺して辺りを伺う
私はいっそう強くヒカルの手を握った。
「何か音したな」
音が鳴ったのは一瞬の事だったのでどこから聞こえたのは解らなかった。
「誰かいるのかもしれない・・・いそごう」
何故そこまでポジティブな考えが出来るのか解らない
普通このシュチュエーションで何か物音ときたら・・・
『幽霊』でしょ?
「ふっ」
突然ヒカルは鼻で笑う
「何よ」
私はヒカルをギッと睨み言った
「幽霊とかいるわけないじゃん」
「・・・・・・っ!!」
こいつ・・・っ
先ほど少しでも頼りになると思った事を深く後悔した
「失礼な」
また
失礼なのはどっちだ
故意で無いからと言って全て許されると思ったら大間違い。
怖いのがなんだ
私はヒカルの手を振り払い走った
「ちょっ・・・アリス!?一人で行ったら猫がっ」
遠くヒカルが何か言ってるのが聞こえたがそんなのどうだっていい。
ヒカルと一緒だと考えている事が全て筒抜けになってしまう
それに比べれば今のこの状況の方が幾分ま・・・し・・・?
気が付けばもうヒカルの声も聞こえなければその姿もそこには無かった。
なんだか急に心細さがこみ上げててくる。
なんで私いきなりあんな事しちゃったんだろお~
後悔しても悔やみきれない
まあ・・・こんな所でいつまでも突っ立ってても仕方ないし、とりあえずヒカルの所へ戻ろう。
そう思い私は身を翻して歩き出そうとしたが・・・
カタン、カタン
