授業中、
難解な数式を唱える先生の声が、
右耳から左耳へと流れ出る。

あたしの頭の中は、
斜め前に見える貴方のことでいっぱいいっぱい。

ノートの一番最後のページの端っこ。

そっとペンを走らせた。