労働の価値 その3

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交換する前。

ワトソン君の手には、
40円のワインがあった。

ヒゲの手には、
50円の小麦があった。

ぜんぶあわせて、
90円が、
そこにあった。

交換のあと。

ぜんぶの価値は、
90円のままだ。


流れる価値は、
増えていない。

だが、
ワトソン君と、
ヒゲとのあいだで、
価値の分け方が変わっている。

ひとりに「余分な価値」があると、
もうひとりには「足りない価値」があらわれる。

ひとりで増えれば、
ひとりで減る。

もしワトソン君が、
交換という、
「みえにくい」やりかたでなかったら…

…ワトソン君が、
ヒゲから、
10円を盗んでみる。

それと、
結果は、
同じになる。