とうとう
ついちゃった。
りっくんのいる大学に
トンッ
誰かに肩を叩かれた。
もしかして……、
「おいっ、莉衣子!!」
「あっ、りっくん!!」
自分でも、
顔が赤くなったのがわかった。
りっくんが
隣にいることが
幸せ。
でも、
反対に告白したら
顔を会わせにくいし、
隣にいることが
出来ないと思うと
胸がキューンと痛くなる。
そして、
今の幸せを
噛みしめたいとも
思う。
「莉衣子。用事って何??」
あっ!!
でも、ここでは言いたくないし、ここで言ったら
早くにお別れになっちゃう!
少しでも長く
りっくんといたい…。
「近くの川辺に行かない??」
「いいけど。」
はぁ~!
よかったぁ。
まだ、
お別れしないですむよぅ
りっくんは、
さりげなく、
私の半歩前を歩き、
わたしを、
道路じゃない方を
歩かせてくれた。
そんな、
さりげないところに
気づいて、
優しい、
りっくんが大好きです。


