Kiss Kiss Kiss




……と意気込んでみたのはいいものの、練習試合開始から30分がたった頃、無理にシャトルを拾おうとして転び、ひどい捻挫をしてしまった。




「いったぁ〜」




「先輩、大丈夫ですか?」



痛みを堪える私に後輩マネージャーが気付き、すぐに湿布をしてくれた。




「ありがとう。」




お礼を言うと、その子は頭をペコリと下げて、また仕事に戻った。




暇だなぁ…




結局その日は練習試合を見るだけで、何もできなかった。




うぅっ……すっごく痛い…これ普通の捻挫かなぁ…




ちょっと不安になりつつも、丁度吹奏楽部も終わったようで、足を引きずりながら亜未と帰った。




「その足ほんとに大丈夫?めっちゃ痛そうなんだけど…」




「うーん…多分大丈夫、かな。ただの捻挫だよ」