こうなったのには理由があるらしく、昔、結婚した当初ママが危ない目にあったらしい…




だから、パパもママもお兄ちゃんもみんな私の日程は知ってるみたいな感じになってる。




「希美、後頼んでいい?ママちょっと買い忘れたものあるから買ってくるから。」




エプロンを外しながら、買い物に行く準備をするママ。




「分かった〜、でも早く帰ってこないとパパが帰って来たら大変だよ〜」




「大丈夫!!すぐ帰って来るから。」




そう言って、ママは家を出て行った。




ママ大丈夫かな…方向音痴だから心配だなぁ…




しばらくして頼まれた物を作り終わるとお兄ちゃんとパパが帰って来た。




「パパ、お兄ちゃん。お帰り!」




「おー。希美、母さんどうした?」




お兄ちゃんがキョロキョロとあたりを見渡す。




パパもソファーに座り、私の答えをまっていたようだった。