「好き・・・?」




いつもと変わらない平和な朝。


1人でぼーっとそんなことを考えていた。




誰かを好き?

だなんて感じたのは初めてのこと。



だから少し変な感じがする。



「すすす好きっ!?」




実波がいきなりやって来て机をドンドンと叩いてきた。



「実波うるさ・・・」




静かな朝はあっという間に終わりを告げた。




「流莉の口からそんな言葉が出るとは思わな・・」



「だからうるさいっ」



騒音の原因である、

机を叩く実波の手を静止させた。




「実波・・・どうしたの」



「だって流莉が好きとか言うから・・・」



は?