声の主は 大体、見当がつく。 無視だ。 無視。 何事もなかったふりをしてスタスタと歩き始めた。 「おーい悠季っ」 うぜぇ 「悠季ぃ」 さっさと消えろ 「流莉ちゃんと付き合ってんの?」 ピタりと足を止めた。 しつこいんだよ 「礼に話すこと何もねぇから」 「否定しないんだ?」 振り返ると ニヤリと笑う礼がいた。 コイツ絶対、何か企んでる。