誰かに負けるのは 嫌だった。 クラスメート、先生、総理大臣・・・ 誰であっても。 勝負なら勝ちたいじゃない? みんなより必死に必死に頑張ってきた。 だから定期試験だって いつもの倍頑張ったのに・・ のに・・・ 「負けたわけ?」 他に誰もいない屋上で 神代の言葉が刃物のように私をグサりと刺した。