「だって女子の中でそうやって呼んでる人多いじゃん?」



そう言って実波は

料理が上手な実波母お手製のコロッケをかじった。



おいしそうですね?




てゆーかさ・・・



「悠季ちゃんなんて呼んでる人たくさんいるの?」



「うん♪

カッコイイし、頭良いしモテるからねー☆


流莉も呼んじゃえば?」



「無理」



もちろん即答。


「ちゃん」とかその神経わかんなくない?



「まったく流莉は固いねぇ・・・


あっ

ほらあれ悠季ちゃん」



実波の視線の先には

神代がいた。




「悠季ちゃんこれ食べてっ!!」



神代の周りにいる女の子たちは実波の言う通り

「ちゃん」付けのようだ。



「バカらし・・・」



最近の女の子って面食いが多いの?



「ねっ?モテるでしょ?」



実波が得意げに笑っている。


いや・・・あんたのおかげでもなんでもないから。



「どうせ遊んでるだけなんでしょ?」