扉の向こうが騒がしい。
蘭子は耳をたてた。
どうやら他のホストも出勤したようで
母が説明をしてるみたいだ。
カチャ……と、静かにドアを開ける。
もちろん周りの視線は蘭子に向いた。
「おそいわよ。蘭。ほら。はやく」
「お……おう」
さっきと違い少しおどおどして部屋に入る。
母の隣にくると母はホスト達に話始めた。
「この子が私の娘、蘭子よ。源氏名は蘭。
女の子だけど私の好奇心で男装させてホストとしてココで働かせるわ。だから、みんなは蘭を男として扱ってあげて」
そう言うとホスト達は笑顔で返事をした。
……意外といい人達そう。
蘭子、いや。
蘭は思った。
「ら……蘭です。
よろしくお願いします」
男の子として挨拶をするとホスト達の一番前にいた明るそうなホストにガシガシと頭を撫でられた。
「うおッ……」
「蘭か。よろしくな!!」
どうやら、受け入れてもらえてるようだ。
蘭はそれに安心し、笑顔で返事をした。
