Leave a prove

真紀の家って資産家だったのか。でも俺に取っては何にも関係ないな…。

もし真紀に何かあれば、俺が守ってみせるぜい。よし!もう寝よう。明日からは、サッカーの練習に専念しないといけないしな。

大会は近いしな。今度こそ、俺達が全国で優勝する番だ。







「よしみんな聞いてくれ!今週の土曜日から大会は始まる。三年生にとっては、最後の大会になる…」

菊池先生が練習の前に俺達を集め、熱弁をふるっている。

待ちに待ったこの時。一年前の全国大会初出場という快挙と、勝てたかもしれない試合に負けたと言う雪辱…それをやっと晴らす事が出来る。

去年にもまして練習に打ち込み、厳しい練習に耐えてきた。もちろん俺だけじゃない、直輝も他の面々も俺と同じく辛い練習に耐えてきたのだ。

今度は絶対に負けない。行ける所まで行ってやる…。

「俺はお前達に約束した事がある…勝ちたいなら俺の練習についてこいと。その言葉をお前達は信じ、厳しい練習に耐えてくれた。監督にとってこれだけ嬉しい事はない」