「んな奴等ぶん殴ってしまえよ、歯の一本や二本折ってやれば何も言わなくなるって」

「俺は拳みたいにケンカはしたくないの!大会近いし問題事は避けたい」

「だな!下手したら試合出れなくなるし、怪我でもしたら一大事だ」

俺の言葉に直輝が大きく頷いた。

大会にかける思いは直輝が誰よりも強い、去年の敗戦から無我夢中で一緒に練習してきたから。

まぁ俺も負けないぐらい思い入れがあるけどな。

「じゃあどうすんだ??ケンカ売られたら」

「そこまでする奴はいないだろ、いたとしても俺は逃げるからいいよ」

足の速さには自信があるしな。

「…てか真紀ちゃんも春貴と同じ目にあってるんじゃね??」

「何で??」

真紀が同じ目にあう??意味がわからん。

「ぁあ確かにあるかもな!春貴女子からの人気高いからな」

「そんなことあるかよ!今まで告白何てされたことないぞ」

普通モテモテの奴は何人にも告白されるもんだろ。