この場は直輝が友里に謝るという最初の話は何処に行った??みたいな感じで収まった。

当然俺の件については何も解決してない。

時間は流れて今は昼休み、四時間目の途中でやっと拳が登校。

お前は社長か??

屋上に行く途中も見たことない奴にガンつけられ、拳が一睨みで蹴散らしていた。

さすが我が校一の不良、逃げてなかったら間違いなく保健の先生にお世話になっていただろう。

「はぁ…」

「春貴くーん、溜め息は幸せが逃げるぞ!?」

「うるせぇ年がら年中春一番!」

「元気ですかぁ!?」

「そっちの意味じゃねぇ!」

直輝に付き合ってると疲れるな。

「俺がいない間に面白いことがあったらしいな、春貴も一々気にすんなって」

拳が俺の肩に肘を置きながら言ってきた。

「俺だって気にしたくないけど廊下歩くたんびにガン飛ばされるのって疲れるぞ…」

そうなのだ、真紀とのことで誤解されるのは別に知ったこっちゃない、問題なのはそのことで他の男子にイチャモン付けられることなのだ。