「春貴がそう言うんならそうなんだろうな、つまんねぇの」

「俺のネタでつまるなよ…」

俺が誰とどうなろうが別にいいだろうが。

取りあえず直輝は死刑決定だな、控訴は受け付けない。

俺は今だに笑ってる直輝の元に向かった。

「直輝…どういうことだ??」

「わりぃわりぃ!だって学校に来たらメッチャ質問責めにあってよ、実際真紀ちゃん狙ってる男子なんて腐るほどいるからな!!だから春貴が彼氏ってことにしとけば変な虫付かなくていいじゃん」

最もらしいこと言いやがって。

「実際付き合ってないんだからそんなウソすぐバレるだろうが。変なウソつくな!面白がってるだけだろ」

「バレた??」

「何年一緒にいると思ってるんだよ」

顔が笑ってるんだよ。

「ごめんね神崎くん、私は止めようとしたんだけど直輝に止められちゃって」

「…どうせ友里も楽しんでたんだろ??」

ふざけやがって…。

「…………」

「だから学校来る途中、あんなに見られたのか…軽く殺気混ざってたし」

俺がそう言うと、直輝が急に慌てだした。

「ちょっと待て春貴!俺はクラスの奴にしか言ってないぞ」