Leave a prove

……俺なにしてるんだろう。

この状況は何なんだ…
眠たい授業が終わり、待ってましたの部活の時間、直輝と一緒に部室に向かおうと思っていたら妙に教室の外が騒がしい。

野次馬気分で教室の外を見に行ったら真紀ちゃんが居て…今は学校の中庭のベンチで二人仲良くジュースを飲んだりしている。

まぁ会話はないんだけどね。

てかこんなに早くその時がくるとは思わなかった。

真紀ちゃんは俯きながら缶ジュースをじっと見詰めている。

俺はというとジュースも飲み終わり、ハッキリ言って何していいかわからない。

向こうの茂みには直輝と拳が隠れているのは気付いているし…職員室の窓からは菊地先生がこっちを見ているな。

何やってんだあいつみたいな感じで。

俺が沈黙に耐えられなくなって話かけようと思ったら真紀ちゃんが話しかけてきた。

「あの…神崎さんは彼女いらっしゃいますか??」

「彼女はいないよ…好きな人も居ないし」

「あぅっ!!…」

ちょっとヒドいこと言っちまったかなぁ。

明らかに出鼻を挫かれましたって顔してるし…うっすら目に涙も浮かんでる。