「んなことするかよ!てか娘じゃなくて妹だし、何処の頑固親父だよ俺は!!」

といつもの様にくだらない会話が始まった。
「そういえば神崎くんは彼女作らないの??神崎くんモテるからいくらでも彼女作れそうなのに」

「そうだよ晴貴!!今日も独り身は寂しいって言ってたじゃないかよ!好きな女いないのか??」

と二人が興味津々とうう感じで聞いてきた。
好きな女かぁ…。

「今は居ないかなぁ…昔は友里のことが好きだったけどね」

「「……はぁ!?」」

と直輝夫妻が驚愕している。

しかも息ピッタリにハモりながら。

俺はそんな二人がおかしくて笑っていたら直輝が興奮した様子で

「ちょっと待て晴貴!!初耳だぞ!俺の為に身を引いたんじゃないのか!?」

と聞いてきたけど俺はそれを否定した。

「そんなんじゃないよ、あえて誰って聞かれたら友里だっただけで、直輝ほど好きだった訳じゃなかったと思う。それに俺なんかよりも直輝の方が友里とお似合いだし、二人が付き合った時とか自分のことの様に嬉しかったし」