それにしても廃校である事は間違いないのだが比較的新しい感じの造りでちょっとばかり期待外れだった


ここに着いて10分程たったが誰もこない…


最悪のケースが頭をよぎり始めた時


「あの…」


ボソッと後ろから声が聞こえた。俺は一瞬ビクッとなったが何事もなかったように振り向いた


そこには同じ歳ぐらいの女の子がもじもじしながら立っていた。結構可愛い…


「もしかして君もあの掲示板の?」


「…はいっ」


「あぁやっぱり!?ふぅ良かった~。もしかしてあの掲示板がガセで誰も来ないのかと思ったよ~」


「わ…私も良かったです。一人で来たから心細かったし…」


「それにしても他の人ら遅いよなぁ?」


「どのくらいの人が来るんでしょうね?」


その女の子がそう言い終えると同じぐらいに


「君達掲示板見てくれたの?もしそうならもう皆中で待ってるよ?」


廃校の門の辺りから二十歳ぐらいの少しぽっちゃりしたお兄さんが俺達に言った