会長の顔は、徐々に暗くなっていく。 そして… 「……結、ごめんな? こんな思いさせて…。 俺もずっと結の事、気になってた。 でも、家の事もあって中々会いに行けなかった…。 ごめん…。」 本当に悲しそうな表情をした。 『…お兄…ちゃ…ん…のせいじゃ…ないから…。』 あたしは、遂に泣き出してしまった。 嬉しくて嬉しくて…。 やっと妹の結だって言えた事も、お兄ちゃんが受け入れてくれた事も…。 こうなる事を願っていたけど、無理なんだって自分の気持ちに蓋をしてた。