僕は…あたし!




「そんなん、前から気付いてた…。

知ってて…

俺、汚い手使った…。

どんな事をしても、手に入れたかった…。

これ以上、嫌なヤツになりたくない。」


康は、俺の顔を真っ直ぐ見て言葉を続けた。


「俺…

お前らとは、いられない。旅行でお別れだ。」


そう言い終わると康は、公園を後にした。


もし、俺が康だったら…


同じ事をしていたかも知れない。


二人を間近で見ていられるだろうか?


今まで通り、友達でいられるだろうか?


出来ない…。


恋は、人間を狂わせる…

好きが大きいほど余計…

憎しみに変わる。


俺は、康を引き止められなかった。


俺に…

止める権利はない。



〜修side終〜