『なぁ! どこ、行くの?』 先頭を歩く康にたずねてみた。 「あ〜。 まず、メシ食いたい。」 『そーだな。 僕もお腹すいた〜!』 あたしは、お腹をさすりながら言う。 「だったら、校庭だね。 食べ物屋さんは、全部そこで出してるから!」 仁は、にっこり微笑んだ。 『そーなんだ! いっぱい、食べよーっと。』 あれから仁とは、よく話す。 普通なら気まずい筈なのに…。 多分、仁がそういう空気を全く出さないからかも知れない。 本当に優しいな…。