僕は…あたし!






あたしは、ネイル・化粧・エクステを落とし…

浴衣を脱いで…


いつものメンズ服に着替え寮に帰ってきた。



迷子になったけど、楽しかったぁ。




『ただいま〜!』



あたしは、リビングに入った。



「お帰り〜。」


康が椅子に座ってのんびりしていた。



あたしは、康の真向かいの席に座った。




『康…。


…昨日は、あんな言い方してごめん…。』



頭をぺこっと下げて謝った。


康は、真剣な顔をしてあたしを真っ直ぐ見た。



「いや、言われて当然の事だったし…。

俺…親父や兄貴から逃げてた。
何も出来なくて、イライラもしてた。

でも、もうそれはやめる。

明日、実家帰るわ。


結…

嫌な思いさせてごめん…それからありがとう!」




康は、とてもすっきりした顔をしていた。