「あれ?…香月くん?」 あたしは、ぱっと声のする方に振り返った。 そこには、私服の柴田さんがいた。 『こんにちは〜。 この間は、ありがとうございました!』 「いえいえ、こちらこそ! …あの、康は元気にしてますか?」 心配そうな顔で柴田さんは、たずねる。 『はい。 康は、元気ですよ〜! 柴田さん、ここら辺にいるの珍しいですね。 買い物ですか?』