『なぁ。
皆、実家に帰らなくていーのか?』



あたしは、皆にたずねてみた。


「俺は、ちょくちょく実家の仕事手伝ってるからだいじょーぶ!」



仁は、にっこり微笑みながらいう。



「俺もたまに親の仕事、手伝ったりしてっから平気。」



修は、そう言いながら宿題を続ける。



「俺は、やる事あるし。

めったに帰らねー。」



ちょっと、不機嫌そうな康。



やっぱり、そう言う話イヤなんだね〜。



今、寮に残ってる生徒ってあたし達だけだから気になってさ。