黒岩くんは、足を止めてこっちをむいた。 「香月さんの部屋は、ここ207号室だよ! これ鍵ね。」 あたしは、鍵を受けとる。 『黒岩くん、色々ありがとう。 マジ、助かったよ〜!』 あたしは、笑顔でお礼を言った。 「いえいえ、どういたしまして。 ……ねぇ、これからは結って呼んでいい?」 『いいよ! じゃ〜僕も康って呼ぶな!』