…私と奈留は、あっさりとグラウンドに着いた。

清水くんからの突然の呼び出しに、慣れない私は感情が高まっていく。

「…んで、どれが清水くんなんよー??」

楽しそうな顔をして、奈留はキョロキョロとあたりを見回す。

『…たぶん、野球部なんだと思う…』

「でもまだ1年は入部できんよ?」

『…え、あぁ。そーなの…?』

私も奈留のようにあたりをキョロキョロ見回す。

「…―みこッ!?」