私はボーッとしてると、彼はいつの間にか、私の隣の席に座っていた。

「隣みたいッ!俺ッ、清水晴幸!」

坊主頭の彼は、そう名乗った。

『しみず…はるゆき…くんっ?』

「うんッ」

その佐野くんの「うんッ」は、「君は?」と言ってるようだった。

『…わっ、私、河原美琴っ!』

慌てて私も自己紹介。