軽く顔を上げた。

「あ…、うん。同中の佐伯都。知ってるでしょ?呼んでる……」

さえき…みやこ…ちゃん。

駄目だ。

モワモワしてて、顔が浮かばない。

『よ、呼んでるんなら…、行ってあげなよ…っ』

「…でっ、でも河原さん大丈夫?」

『わ、私大丈夫だからっ!』

気持ちが悪かったが頑張って笑顔を見せた。