「心配って言うなら祐介に近づかないで!あなたの存在は祐介を苦しめるのよ!」


桃華の目からは涙が溢れていた


「桃華落ち着けって」
俺の言葉は少しも桃華の耳には届いていないようだ


「言ってる意味全然わかんないんですけど…」


高橋は頬を押さえたまま桃華に言った


「純恋さんに似てるからって調子にのってんじゃないわよって言ってんのよ!!」


一瞬時間がとまった気がした
桃華は間違っていない
だけど真実を口にされると苦しくなる


自分でもわかっていたから他人に口にされると
もっと苦しい


高橋は勢いよく保健室をとびたしていく



「ちょっと待ちなさいよ!」桃華は追いかけようとしたが
それを俺は必死にとめた