次の日学校に着くと職員室でプリントが渡された

「これなんですか?」
俺の担当の戸田にプリントを見せて質問すると


「あーこれな…今高校生の風俗と称して体を売らせてる店があるらしくてな、夜職員で手分けして巡回するんだ。その巡回日の分担割だよ」


「そうなんですか」


「近頃の高校生はこわいな」そんな会話をしながら教室に向かう


俺の担当をしている教室は二階で階段を登って教室に向かう


教室に向かう途中高橋が足を引きずりながら
赤坂に支えられて階段を登っている


「大丈夫かぁ〜?」
俺が問いかけると

「大丈夫だよ。昨日よりは痛みひいたし」
そう言ってはいるが彼女の表情は少しひきつっているように見える


「あんまり無理すんなよ?」

「うん…」

そう言って彼女の横を通りすぎようとしたときだった

「きゃっ」
彼女が足を滑らせた


俺は考えるより前に体が動いた


気付くと彼女を支えて階段の一番に仰向けに寝転んでいた


「先生!」
心配そうに彼女が俺を覗き込んでいる


「大丈夫大丈夫」
そうは言ってみるものの背中を強く打った様で息をするとずきずきと痛い


「ちょっと!保健室!」
俺の周りはたちまち慌ただしくなった