プライベート・スカイ

「そんなのは別にいいけど…うん、一緒にご飯食べに行こうね」

レイナちゃんは笑って、また携帯を操作し始めた。

やがてお店の営業時間になって、あたし達は仕事を始めた。




「ちょっと!!アマゾン!!さっき言った事全然できてないじゃないの!!
指名もないんだから手は空いてるでしょ!!」

「う、うん。ごめんね…」

営業開始から一時間も経たずに、またユリちゃんに怒鳴られた。
ユリちゃんはちと厳しい。

「ホンット使えないんだから!!」

「ごめんね」

あたしは笑って謝るしかなかった。

ユリちゃんがイライラするのは分かるんだーホントあたしダメだし。

ユリちゃんはすごく頑張ってて仕事に一生懸命だから。あたし、邪魔してばっかだからさ。

…もっとちゃんと仕事できるようになりたいなぁ…

だからレイナちゃんの事も憧れてる。

前に今まであった辛い出来事とか聞いて、それでも頑張ってる姿にあたしはスゴい子だなって思った。

でも弱くて

青山さんなら、レイナちゃんを守れるんじゃないかと思ったんだよねー。

まぁー女の勘ってやつ(用法間違ってる?)

とにかく二人が付き合うことが嬉しかった。