プライベート・スカイ

「シャワー浴びる?」

部屋に入ってすぐに透依に聞かれて、何故かドキッとした。
変なの…こういうのが初めてってわけではないのに緊張してる。

今まで何人もの男と寝た。

ホテルだけじゃなくて、車の中やビルの屋上や…場合によってはお店のトイレででも。

求められて、私がその気になればどこででも、私は足を開いた。

Sexなんて慣れてるのに…誰としたってこんなに緊張したことなかった。

「と、透依が先に入ってきたら?私は…別に…後ででも…」

「じゃあしばらく横にならない?ちょっと疲れちゃったからさ」

「うん…」

ベットに座る透依の横に私が座ると、彼は私に抱きつきながら押し倒した。

そのまま何も話さずに、横になって目を閉じた。

ドキドキも心地よい。

「レイナ…今日はしなくてもいい?」

「え?」

「なんか気分じゃないっていうか…このままこうしていたいんだ。

やだ?この前も最後までしなかったし、もしかしてガッカリしちゃう?」

「そんな事ない。私も…今日はこうしていたいよ…」

私の気持ちが伝わったの?
私もそう思っていた。

身体が繋がらなくても、心が繋がってる気がして嬉しいの…。