プライベート・スカイ

なんで私と居るの?


あの時、透依が言っていたように身体が目的だったから?

だったら早く私とやればいいのに、この人は何考えてるの?

私が不機嫌で黙っているのに気づいた透依は言った。

「…ゴメン」

「何が?なんで謝ってるの?やっぱり私と付き合うのは止める?」

「いや…違うんだ」

「じゃあ何?」

ハッキリしない透依に私はイライラしていた。
言いたい事があるなら言えば?

「──オレ…実は彼女がいるんだ」




ああ…そういう事、か…



「だからこの前の話しは無しにしてくれって事ね」

「そうじゃなくて───オレさ、本当のことを言うと最初は二股でもいいかなって思ったんだ」

「それでいいんじゃない?別に私のこと好きにならなくても…とりあえず3ヶ月って話しだったし。
私とダメなら彼女んトコに戻るつもりだったんでしょ?」

だから3ヶ月って言ってた意味も分かったわ。

彼女はキープ。
私もキープ。

サイテーな男…別にいいけどね。私、透依のこと本気で好きなわけじゃないもの。

好きじゃ…ないもの。

「わざわざそんな事…言わないでよね…」



そうよ
誰も私のことなんか好きにならないんだ…