プライベート・スカイ

二人がいる部屋に行くと、かなり盛り上がっていた。

…二人なのに。

と、いうか透依が無理矢理、中川さんに酒を飲ませ、褒めまくってテンションを上げさせ

その気になっちゃった中川さんがノリノリでカラオケを歌いまくってる…

そんな状況だった。

もちろんそんな事で私の機嫌なんか直らないわ。

中川さんが居るから、それなりに付き合うけど…透依、何考えてんの!?

付き合うの考え直そうかと思うくらい、私のイライラは爆発しそうだった。

「…ちゃん、レイナちゃん!」

大音量の中、雨峰ちゃんが私を呼んでいた。

「何ー?!」

「ちょっとトイレでも行っておいでよ!!」

「は?なんで?」

「行きたくなってるでしょ!!」

「ないない。なってないよ!」

さっき行ったばっかだもん。

「…きっとお腹痛くなるよー!!」

「ならないよ!!雨峰ちゃん何言ってんの?」

「いいから行けー!!」

なんか面倒になった感じで雨峰ちゃんは私に命令した。

なんでよー…

意味わかんないまま、私はトイレへ向かった。

途中の廊下で透依に会った。

「あれ、トイレ?」

「別に…なぜか雨峰ちゃんがトイレに行けって言うから」