プライベート・スカイ

…えっ!?透依も行くの?!

中川さんと二人でだと思ってた!!彼も来るのは嬉しいような気もするけど…

あ、でもイヤ。話したいのに話せないじゃないの。
でも行くって言っちゃったし…

「これからカラオケですかぁ?中川さん若いなー」

ごまかしながらも透依は少し困っていた。

そーよね、そーよね!これ以上は困るでしょ!早くどうにかして!

私の願いも虚しく、中川さんは雨峰ちゃんも誘っていた。

「アマゾンも行こ」

「アマゾンとか呼ぶなー!'アミ'だよ!」

「もうどっちだっていいじゃん!ほら、カラオケ行こう」

「えー…いやー…」

「わかりましたよ!中川さん、カラオケ行きましょう!」

そう言って透依は立ち上がった。中川さんの腕を引き立たせる。

「そこのカラオケに行ってるから、二人共悪いけど少し付き合ってくれるか?」

「…わかった」

もう、そう言うしかなかった。

あーあ…仕事が終わったらすぐに透依と会えると思ってたのに、なんで行きたくもないカラオケに

しかも中川さんと行かなきゃならないのよ。

ぜーーーったいに文句言ってやる!

仕事が終わると、私は怒りながら、雨峰ちゃんと二人でカラオケに向かった。