プライベート・スカイ

そんな言葉で始まっていた『彼』のブログ。

『空』の写真で例える恋愛観の言葉たちに、私はハマっていた。

欲しいもの
守りたいもの

それは独占欲だと、イメージに合う空の写真と共に綴る彼の言葉に

彼はどんな人なんだろうと想像する。

きっと魅力的な人だろう。一度でいいから会ってみたいな…





【'ねぇ、ちゃんと私を捕まえてよ'

そう言うつもりもないくせに

彼女は何度も振り返って僕を見ていた。

僕の方からアプローチしないとダメなの?
僕は勇気がないから

君からメールしてよ】

今日の更新は
朝方の空に浮かぶ白い月の写真に、そんな言葉が添えてあった。

思わず笑みが溢れる。

アパートに帰ると、私から透依にメールした。

『To.透依/ただいま。今帰ったよ』

『To.レイナ/おかえり。ゴメンな、今日は。帰り大丈夫だった?』

『To.透依/平気。明日は会えるかな』

『To.レイナ/大丈夫だよ』

会えるとわかって私は安心した。
透依が隣に居れば眠れる。今日は少しくらい寝不足でもいいわ。

透依も朝から仕事なのに、真夜中のメールに一時間も付き合ってくれた。

それだけで安心できたの…