プライベート・スカイ

「変な気って?」

「あ、うん、いいの。大したことじゃないから…じゃあね青山さん!あたし、レイナちゃん捜すから~」

オレの質問に慌ててそう答えたアマゾン。

怪しい…これはもしかして?
悪い想像が頭の中をよぎる。

その場を立ち去ろうとしたアマゾンの手を掴み、オレは聞いた。

「…前にも同じような事があったのか?」

「…」

「男に振られて死のうとしたとか───」

「!!」

アマゾンは素直な女だった。適当に言った言葉は図星だったらしい。

「でも今回は大丈夫じゃないのか?一緒に居た男とは付き合ってないように見えたけど。あんな男の為に死のうとするかなぁ…」

「レイナちゃんはいつだって本気で恋愛してんの!!青山さんにはわかんないよ!

レイナちゃんは素直で一途で…スゴく弱い所がある普通の女の子なんだから!」

ドコが?弱いって?

いまいちピンとこないし、納得できないアマゾン目線のレイナ像。

「失恋したくらいで死ぬなんてバカだ」

「…青山さんって、今まで本気で恋したことないでしょ。命かけるほどの恋って…あるんだからね!」

「お前はあんのか」

「ないよ!でもレイナちゃんはいつも命がけなんだからね」