プライベート・スカイ

「──えっ…」

私も透依もビックリして言葉が続かなかった。

今、『成田美夜』って言った?
元々SweetPainを作った仲間に成田美夜がいたと

佳依は言ったの?

「ウソだ…美夜が…ドラッグを作ったとか…オレを騙してんだろ」

透依も信じられない様子だった。

だって、そうよ。
私だって信じられない。

SweetPainがドコで作られてるかは知っていた。
それが透依と佳依の家に関係する場所だってことも。

だけど、どうやってアレが作られたのかは知らなかった。

まさか
あの彼女が居ただなんて、誰が想像できる?

「ホントだよ。俺ら高校ん時に付き合ってたんだ。
仲間の一人がさ、ある日ドラッグを持ってきたんだ。
それは合法ドラッグで弱いものだったんだけど

何度かみんなで試すうちに、『ドラッグを作って売ってみよう』って話しになったんだ」

「美夜はたまたまその場に居ただけだろ?」

「透依ってホント純粋だよなー

そんなわけないじゃん!ドラッグを作るって、最初に美夜が言い出したんだぜ?
あの女がどんな女か知らないのは透依くらいだよ。

金に執着してて汚い女だった。レイナはよく知ってるよな?」